Division Bell


三月のつめたさをまとって    
君がやってくる朝
心の隅に重りをぶら下げて
つま先立つように僕は居た

おもいかえせば
ひとり行く手を差した指先もいつも
君が笑顔でいるだけで
力とともにあったこと

かぎりなく眩しく響く
君の 感じる波紋の流れの中にひたった僕は
何を見つけたつもりでいたの
繰り返す波紋はやがて
信じるかたちに代わってた

きっと 待たれていたのは
レモンの形
不確かが明けるだけの朝( あした )
涙のように 約束された



ひくく雲の覆うしたに鳴る教会の鐘を背に
広がる地平をみつめて
君の笑顔を 憶えたままで
僕は どこまで 遙かに



           草原 遙  2004.4.5