詩篇 #A


ささくれた麦藁帽子を
三階の窓からなげた
街を満たした青空の波間で
けさはポプラの葉叢に
泡つぶがはじけている

干したグラスの氷が
窓敷居で日射しを吸い込んで
ゆっくりと昇華するので
キミのにのうではすこしつめたい

何処かから流れるヴィオロンの旋律を追って
窓から身を乗りだしたキミをささえて
ふりあおいだこの朝
きっと
心にしたいから

ひるがえる葉を みとれるように
九月を折りたたんで
口笛で 風を呼ぼう

キミの指にした
あの 秋の辺りで




            草原 遙 2005.10.14.


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