プレゼンテッド ば~い みなせ
しゃしんも
○月×日 「あやしい外人」
新しい職場に移り、キンチョーでごちごちだった(ウソ)肩の力も抜け始めたある日。
多忙のせいかずっとイライラしていた上司の火山が噴火。朝から2時間以上の火砕流。四方八方に流れ出す。
オイオイと思っていたら、案の定みなせ村もおそわれる。「オレはぶどうの房なんだ!! 重くて重くて仕方のない房なんだ!! お前らにわけたいんだああ……」
「野球というのは…… 云々」どんどん話がそれてゆくというか、噴火した本人も自らの火砕流にやられたもよう。
色々な事にたとえすぎて、もはや収拾不能。
最後には「ソンナジャ ダメネェー」
と、あやしい外人になる始末。
それからというもの、時間がもったいないと言いながら午前中2時間は噴火をくり返し、同僚は辟易。
みなせはというと、何を言われてもあやしい外人が頭の中をめぐり、一人心の中で笑うのでした。ってなワケで、彼の怒りは、みなせにはちぃーとも届いてはおりませんでしたとさ。
「今日もあやしい外人だぁ
お怒り Maxねぇ…… ぷっ」
○月×日 「カーテン」
はっ!! すごい事に気付いてしまいました。
いえ、ずっと疑ってはおりましたとも。
この日、とうとう、疑惑が確信になりました。
昇格です。上司の後頭部…… カーテンが開いていたのです。
開け放ったカーテンのむこうに、肌色の空が広がって……。
いやおうなく、みなせの想像はふくらむわけで。
あそこが肌色なら、波平さん? ザビエル ではないだろう。
もう仕事どころではありません。
そんなみなせの心の中を、知ってか知らずか、
" ピコーン "
と、同僚からの社内メール。
そこにあったのは、 上司と波平さんの似顔絵。
みなせ 死亡……。 K君、それは反則です。ちなみに トイレには、あわせ鏡用のちっさい鏡がおいてあります。